京都大学大学院 生命科学研究科 統合生命科学専攻 細胞周期学分野
 & 放射線生物研究センター 放射線ストレス応答研究部門

RESEARCH

 生命科学の目標が、ヒトを含めた野生界にある生物がいかに一生を全うするかの理解にあるとすれば、刻々と変化する環境下で、生物がどのように受精・誕生・発生・老化を経て死を迎えるのかを明らかにする必要がある。当分野は、このような環境変動と生物の「設計図」であるゲノムDNA機能(クロマチン)の相互作用に注目して、この問題を解き明かすことにある。ヒトの一生は、子孫を残す準備を整える前半と、徐々に加齢性疾患やがんに罹患する確率が増えていく後半に分けて考えることができ、一方で有効であった研究手法が他方で有効であるとは限らない。また、患者の体内にあるがん細胞は、それ自身常に変動する体内環境において必死に生き延び増殖しようとする「悪性新生物」であることから、正常個体・正常組織が生き延びる適応的現象について得た知見を、その治療に応用できるであろう。
 これらの事象に関わる遺伝子を単純な遺伝学的スクリーニングで同定し、その生化学的機能を明らかにし、マウスなどのヒトのモデル生物を用いてヒトの一生を解き明かすことが本分野の目標である。

研究テーマ

テロメア

全ての真核生物は線状ゲノムDNAをもち[1]、その末端部分に相当するクロマチンはテロメアと呼ばれている。
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細胞老化

生物が次世代に子孫を確実に残すためには、個体を形成する各組織が機能的でなければならない。
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低容量ストレス

非致死的ストレスが細胞老化のような重要な表現型を導くことは、弱いストレスに対する生体応答がほとんど明らかにされていないことを考えると重要な知見である。
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トランスポゾン

トランスポゾン(転移因子)は、ゲノム上を移動する可動性の因子であり、カット&ペーストで動くDNAトランスポゾンと、コピー&ペーストで移動するレトロトランスポゾンに大別されます。
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研究紹介動画

2019


2018


2017


2016


2015